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 平成21年版 犯罪白書 第7編/第4章 

第4章 再犯防止施策の現状と新たな取組

 行動計画2008では,刑務所出所者等(受刑者,少年院在院者,保護観察対象者等)を対象とする各種の再犯防止施策に積極的に取り組んでいくこととしている(第1章参照)。
 また,薬物犯罪に関しては,平成20年8月,薬物乱用対策推進本部(同年12月,薬物乱用対策推進会議として犯罪対策閣僚会議の下に統合)が「第三次薬物乱用防止五か年戦略」を策定したが,その中で,薬物乱用の根絶を図るための戦略目標の一つとして,再乱用防止のための総合的な対策を行政機関,民間団体が連携して実施する必要があるとの認識の下に,薬物乱用者に対する治療・社会復帰の支援及びその家族への支援の充実強化の推進を掲げている。
 現在,これらの行動計画等に基づき,関係省庁が連携し,就労,教育,保健・医療,福祉等幅広い分野の機関,民間団体等の協力も得ながら,犯罪を犯した者の再犯防止に向けた総合的な取組が進められているところである。
 第2編(第4章第3節第5章第2節第3節)及び第4編(第2章第4節第6節)では,矯正及び更生保護を中心に,対象者の地位や刑事手続の段階ごとに,こうした再犯防止施策についても概観したが,この章においては,最近における新たな施策の実施状況を取りまとめるとともに,今後の施策の展開に向けた取組の状況を紹介する。