令和3年における窃盗の認知件数の手口別構成比は、1-1-2-2図のとおりである(手口別の認知件数については、CD-ROM参照)。
認知件数の推移(最近30年間)を態様別に見ると、1-1-2-3図<1>のとおりであり、手口別に見ると、1-1-2-3図<2>のとおりである。
なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大下における窃盗の態様別、手口別の認知件数の動向については、第7編第3章第2節1項参照。
特殊詐欺(本節3項(4)参照)に関係する手口である払出盗(不正に取得し、又は不正に作成したキャッシュカード等を利用してATM(CDを含む。)から現金を窃取するもの)及び職権盗(公務員等の身分を詐称し、捜査、検査等を装い、隙をみて金品を窃取するもの)の認知件数は、近年増加傾向にあったが、令和3年は払出盗が8,431件(前年比6.0%減)と前年から減少し、職権盗が2,228件(同21.5%減)と前年に引き続き大きく減少した(警察庁の統計による。)。
令和3年における窃盗の検挙件数の手口別構成比は、1-1-2-4図のとおりである(手口別の検挙件数については、CD-ROM参照)。
令和3年の窃盗の検挙率を態様・手口別で見ると、侵入窃盗(76.4%)、非侵入窃盗(53.4%)、乗り物盗(10.4%)の順であったところ、非侵入窃盗のうち万引きは73.6%であった(警察庁の統計による。)。