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2 検挙人員 刑法犯の検挙人員は,平成10年に100万人を超えた後,11年から毎年戦後最多を更新し,16年に128万9,416人を記録したが,17年から減少に転じ,毎年減少し続け,20年は,108万1,955人(前年比10万2,381人(8.6%)減)まで減少した(1-1-1-1図参照)。平成20年における刑法犯の検挙人員を罪名別に見ると,1-1-1-2表のとおりであり,罪名別構成比は,1-1-1-3図[2]のとおりである。検挙人員で見ると,自動車運転過失致死傷等が68.6%を占めている。 一般刑法犯について,検挙人員の年齢層別構成比の推移(最近30年間)を見ると,1-1-1-5図のとおりである。 最近は,全般的に高年齢化が進み,特に,60歳以上の者の構成比は,昭和54年には3.1%(1万1,251人)であったが,平成20年には,20.4%(6万9,414人)に上昇し,65歳以上の者(高齢者)が14.4%(4万8,805人)を占めている(第3編第4章第1節参照)。 1-1-1-5図 一般刑法犯 検挙人員の年齢層別構成比の推移 女子について,一般刑法犯の検挙人員及び人口比の推移(昭和21年以降)を見ると,1-1-1-6図のとおりである。女子の一般刑法犯の検挙人員は,昭和25年(5万4,000人台),39年(5万1,000人台),58年(8万3,000人台)のピークを経て,63年には58年に次ぐ8万2,000人台となったが,平成期に入っていったんは大幅に減少した。その後,平成4年の5万2,000人台を底として,5年から増加に転じ,17年には8万4,175人と戦後最多を記録したが,18年から再び減少に転じ,20年は7万3,124人(前年比6,446人(8.1%)減)であった。 1-1-1-6図 女子の一般刑法犯 検挙人員・人口比の推移 平成20年における一般刑法犯の罪名別の検挙人員を男女別に見ると,1-1-1-7表のとおりである。男子では,窃盗が45.2%を占め,次いで,横領(20.9%)の構成比が高い。女子では,窃盗の構成比が73.8%と圧倒的に高く,横領(13.3%)がそれに次いでいる。女子比は,嬰児殺(89.5%)で高く,万引き(42.6%)もその比率が高い。 1-1-1-7表 一般刑法犯 検挙人員(罪名別・男女別) |