本特集では，このような暴力的9罪種の動向を踏まえながら，更にその内容を分析し，これを殺人の動向と比較することで，今後の施策のための資料を提供することとした。
　本編の特集では，本章以下，殺人及び暴力的9罪種につき，刑事司法手続の流れに従って，「第2章　認知・検挙状況から見た動向」，「第3章　検察・裁判における動向」及び「第4章　矯正・保護における動向」を見た上，「第5章　むすび」において，暴力的9罪種の増加要因とその背景及び殺人の動向等を総括・評価するという構成をとっている。