サイバー犯罪(不正アクセス禁止法違反、コンピュータ・電磁的記録対象犯罪その他犯罪の実行に不可欠な手段として高度情報通信ネットワークを利用する犯罪をいう。)の検挙件数の推移(最近20年間)は、4-5-1-1図のとおりである(不正アクセス禁止法違反、コンピュータ・電磁的記録対象犯罪については、本章第2節参照。その他のサイバー犯罪については、本章第3節参照。)。サイバー犯罪の検挙件数は、最近20年間では、平成15年以降増加傾向にあり、令和3年は1万2,209件(前年比2,334件(23.6%)増)と、大きく増加した。
令和3年には、感染すると端末等に保存されているデータを暗号化して使用できない状態にした上で、そのデータを復号する対価として金銭を要求する不正プログラムである「ランサムウェア」による被害が拡大したことが確認されている(警察庁サイバー警察局の資料による。)。なお、新型コロナウイルス感染症感染拡大下におけるサイバー犯罪の動向については、第7編第3章第3節2項参照。