前の項目 次の項目       目次 図表目次 年版選択

令和2年版 犯罪白書 第4編/第1章/第2節/4

4 道交違反

道交違反の取締件数は,告知事件(交通反則通告制度に基づき反則事件として告知された事件をいう。以下この項において同じ。)と送致事件(非反則事件として送致される事件をいう。以下この項において同じ。)を合わせた件数であり,平成15年以降800万件台で推移していたが,23年に800万件を下回ると,それ以降は減少傾向を示し,令和元年は573万7,175件(前年比26万9,365件(4.5%)減)であった。その取締件数の内訳は,告知事件549万5,784件,送致事件24万1,391件であった(警察庁交通局の統計による。)。

令和元年における道交違反による告知事件及び送致事件について,違反態様別構成比を見ると,4-1-2-6図のとおりである。

なお,犯罪少年による道路交通法違反の取締状況については,第3編第1章第2節2項参照。

4-1-2-6図 道交違反 取締件数(告知事件・送致事件)の違反態様別構成比
4-1-2-6図 道交違反 取締件数(告知事件・送致事件)の違反態様別構成比
Excel形式のファイルはこちら

告知事件については,平成17年には816万5,633件まで増加したが,22年からは減少傾向にあり,令和元年は,前記のとおり549万5,784件(前年比24万7,380件(4.3%)減)であった(警察庁交通局の統計による。)。

送致事件の推移(最近20年間)を見ると,4-1-2-7図のとおりである。その総数は,平成12年から毎年減少し続け,令和元年は前記のとおり24万1,391件(前年比8.3%減)であった。違反態様別に見ると,無免許運転は平成10年以降,速度超過は14年以降,いずれも減少し続けている。酒気帯び・酒酔いは,12年に急減すると,それ以降減少し続けたが,25年に3万件を下回った後は,おおむね横ばい状態にあり,令和元年は2万5,434件(同4.4%減)と,平成期最多であった平成9年(34万3,593件)の約14分の1となっている(CD-ROM参照)。

なお,近年,自転車を含む軽車両の違反に係る送致事件が増加しているところ,令和元年の送致件数は,前年比30.2%増の2万2,859件であった(警察庁交通局の統計及び資料による。)。

4-1-2-7図 道交違反 取締件数(送致事件)の推移
4-1-2-7図 道交違反 取締件数(送致事件)の推移
Excel形式のファイルはこちら