刑法犯の検挙人員は,平成13年から増加し続け,16年に38万9,297人を記録した後,17年から減少に転じ,25年からは毎年戦後最少を記録しており,27年は23万9,355人(前年比1万2,250人(4.9%)減)であった(1-1-1-1図参照)。
平成27年における刑法犯の検挙人員の罪名別構成比は,1-1-1-4図のとおりであり,窃盗が51.7%と最も高く,次いで,暴行(10.6%),横領(9.9%)の順であった(罪名別の検挙人員については,1-1-1-2表参照)。
刑法犯について,検挙人員の年齢層別構成比の推移(最近20年間)を見ると,1-1-1-5図のとおりである(男女別の年齢層別検挙人員の推移については,CD-ROM参照)。65歳以上の者の構成比は,平成8年には4.2%(1万2,423人)であったのが,27年は19.9%(4万7,632人)を占めており,高齢化が進んでいる(CD-ROM参照。なお,高齢者犯罪の動向については,第4編第7章第1節参照)。
平成27年における刑法犯の検挙人員を罪名別に見るとともに,これを男女別に見ると,1-1-1-6表のとおりである。男女共に,窃盗による検挙人員が最も多い(なお,女性犯罪の動向については,第4編第6章第1節参照)。