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平成27年版 犯罪白書 第6編/第2章/第6節/1

第6節 再犯・再非行
1 検挙
(1)再犯者

強姦,強制わいせつにより検挙された者のうち,再犯者(前に道路交通法違反を除く犯罪により検挙されたことがあり,再び検挙された者をいう。以下この項において同じ。)の人員及び再犯者率(強姦,強制わいせつのそれぞれの検挙人員に占める再犯者の人員の比率をいう。以下この項において同じ。)の推移(最近20年間)を見ると,6-2-6-1図のとおりである(強姦,強制わいせつにより検挙された再非行少年については,本節3項参照)。

強姦の再犯者の人員は,平成15年から減少傾向にあり,24年から2年連続で増加したものの,26年は474人(前年比38人(7.4%)減)であった。同年の強姦の再犯者率は51.6%(前年比3.1pt低下)であり,一般刑法犯全体の再犯者率(47.1%)と比べると4.4pt高い(4-1-1-1図参照)。

強制わいせつの再犯者の人員は増加傾向にあり,平成26年は1,191人(前年比37人(3.2%)増)であった。同年の強制わいせつの再犯者率は45.8%(前年比0.6pt低下)であり,7年(36.5%)と比べると9.3pt上昇した。また,26年の一般刑法犯全体の再犯者率と比べると1.4pt低い(4-1-1-1図参照)。

6-2-6-1図 強姦・強制わいせつ 検挙人員中の再犯者人員・再犯者率の推移
6-2-6-1図 強姦・強制わいせつ 検挙人員中の再犯者人員・再犯者率の推移
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(2)有前科者

強姦,強制わいせつにより検挙された成人の有前科者(道路交通法違反を除く犯罪による前科を有する者をいう。以下この項において同じ。)の人員(前科数別),有前科者率(成人による強姦,強制わいせつのそれぞれの検挙人員に占める有前科者の人員の比率をいう。以下この項において同じ。)及び同一罪種有前科者率(成人による強姦,強制わいせつのそれぞれの検挙人員に占める前に同一罪種(警察庁の統計の区分による。)の前科を有する者の人員の比率をいう。以下この項において同じ。)の推移(最近20年間)を見ると,6-2-6-2図のとおりである。

強姦の有前科者の人員は,平成15年から減少傾向にあり,26年は260人(前年比12人(4.4%)減)であった。同年の強姦の有前科者率は32.6%(前年比0.8pt低下)であり,一般刑法犯全体(29.4%)と比べると3.2pt高い(4-1-1-2図参照)。また,同年の強姦の同一罪種有前科者率は, 6.8%(前年比0.1pt低下)であり,一般刑法犯全体(15.3%)よりも低い(4-1-1-3図参照)。

強制わいせつの有前科者の人員は増加傾向にあり,平成26年は718人(前年比25人(3.6%)増)で,7年(286人)と比べると約2.5倍であった。26年の強制わいせつの有前科者率は,31.3%(前年比0.8pt低下)であり,一般刑法犯全体と比べると1.9pt高い(4-1-1-2図参照)。また,同年の強制わいせつの同一罪種有前科者率は,8.1%(前年比1.3pt低下)であり,一般刑法犯全体よりも低い(4-1-1-3図参照)。

6-2-6-2図 強姦・強制わいせつ 成人検挙人員中の有前科者人員(前科数別)・有前科者率等の推移
6-2-6-2図 強姦・強制わいせつ 成人検挙人員中の有前科者人員(前科数別)・有前科者率等の推移
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