前の項目 次の項目       目次 図表目次 年版選択

平成27年版 犯罪白書 第6編/第2章/第6節/3

3 再非行少年
(1)少年の再非行

強姦,強制わいせつにより検挙された少年のうち,再非行少年(前に道路交通法違反を除く非行により検挙(補導)されたことがあり,再び検挙された少年をいう。以下この項において同じ。)の人員及び再非行少年率(少年による強姦,強制わいせつのそれぞれの検挙人員に占める再非行少年の人員の比率をいう。以下この項において同じ。)の推移(最近20年間)を見ると,6-2-6-10図のとおりである。

平成26年の強姦の再非行少年の人員は,57人(前年比13人(18.6%)減)であった。同年の強姦の再非行少年率は46.7%(前年比9.7pt低下)であり,一般刑法犯全体の再非行少年率(34.9%)と比べると11.8pt高い(4-1-5-1図参照)。

平成26年の強制わいせつの再非行少年の人員は,80人(前年比14人(14.9%)減)であった。同年の強制わいせつの再非行少年率は25.9%(前年比2.4pt低下)であり,一般刑法犯全体の再非行少年率と比べると9.0pt低い(4-1-5-1図参照)。

6-2-6-10図 少年による強姦・強制わいせつ 検挙人員中の再非行少年の人員・再非行少年率の推移
6-2-6-10図 少年による強姦・強制わいせつ 検挙人員中の再非行少年の人員・再非行少年率の推移
Excel形式のファイルはこちら
(2)保護処分歴

平成26年における強姦,強制わいせつの保護観察処分少年及び少年院入院者について,有保護処分歴少年(前に保護処分を受けたことがある少年をいう。以下この項において同じ。)の構成比を見ると,保護観察処分少年においては,強制わいせつは4.4%であり(強姦は,有保護処分歴少年はいなかった。),保護観察処分少年総数(交通短期保護観察の対象者を除く。)(19.2%)より低く,少年院入院者においても,強姦は18.3%,強制わいせつは19.6%であり,少年院入院者総数(63.8%)より低かった(CD-ROM資料4-4参照)。