(2) 暴力団加入者に対する矯正処遇 平成11年における新受刑者中における暴力団加入者の数は3,376人であり,その内訳は,幹部1,082人,組員1,944人,地位不明の者350人となっている。 平成11年における新受刑者のうち,暴力団加入者と暴力団非加入者とを比較すると,暴力団加入者は刑期1年以下の者の比率が低く,年齢では30歳代の者の占める割合が高い。また,入所度数の構成比を見ると,暴力団加入者中の再入者の比率は,72.5%であり,暴力団非加入者に比べて20.7ポイント高くなっている。 暴力団加入者の処遇に当たっては,勤労の習慣を身に付けさせるよう生活指導を行うとともに,処遇類型別指導として,組織からの離脱指導を積極的に行っており,離脱指導の実施庁は,平成12年4月現在,44庁に上っている。このような暴力団加入者に対する集中的な働き掛けのほか,警察等関係機関との連携の下に,離脱の援助等に努めている。
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