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2 調査対象者に係る事件 VII-29表は,調査対象者の罪名を見たものである。覚せい剤取締法違反が最も多く,全体の4割近くとなっており,以下,傷害(20.9%),恐喝(15.2%),窃盗(11.3%)等となっている。
VII-29表 調査対象者の罪名 VII-30表は,刑期,執行猶予期間及び保護観察が裁量的に付されたものであるか必要的に付されたものであるかを見たものである。VII-30表 調査対象者の刑期等 刑期は,1年を超え1年6月以下(39.7%)が最も多く,次いで1年以下(27.8%),1年6月を超え2年以下(23.8%)となっている。なお,刑名はすべて懲役である。執行猶予期間は,3年の者が半数近く(45.0%)を占め,以下,4年(35.4%),5年(18.9%)となっている。 また,保護観察が裁量的に付されたものであるか必要的に付されたものであるかについて見ると,初度の執行猶予の言渡しに伴い裁量的に保護観察に付された者が92.4%を占め,再度の執行猶予の言渡しに伴い必要的に保護観察に付された者は7.6%である。平成11年に保護観察を終了した保護観察付き執行猶予者全体では,裁量的に保護観察に付された者の比率は87.8%であり(保護統計年報による。),調査対象者における比率の方がやや高い。 |