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1 女子少年の非行 III-14図は,昭和25年以降における男女別の少年刑法犯検挙人員指数(25年を100とする。)及び女子比(少年全体に占める女子少年の比率)の推移を見たものである。
III-14図 男女別少年刑法犯検挙人員指数及び女子比の推移 男子の検挙人員の指数が70台から150台の間で上昇,低下を繰り返しているのに対し,女子は昭和40年代後半から急激に上昇し,ピーク時の63年には422に達した。その後,平成5年にかけて低下し,6年以降は再び上昇傾向にあったが,11年は前年より82減少して310となっている。女子比は,昭和51年以降は,起伏を示しながらも20%前後で推移していたが,平成9年は約25%に上昇し,10年には25.4%と最高値を示した。11年は22.3%で,前年を3.1ポイント下回っている。III-1表は,最近10年間における交通関係業過を除く女子少年刑法犯検挙人員の罪名別構成比を見たものである。 III-1表 交通関係業過を除く女子少年刑法犯検挙人員の罪名別構成比 この10年間の女子少年刑法犯検挙人員は,平成5年までは減少し,6年以降増加していたが,11年には3万6,574人と前年を9,664人(20.9%)下回っている。罪名別に見ると,どの年次も窃盗が圧倒的に多いが,横領(遺失物等横領を含む。)の比率も上昇傾向にあり,この二つの罪名で,全体の90%前後を占める状況が続いている。 一方,平成11年の女子少年の交通関係法令違反を除く特別法犯の送致人員は2,519人(前年比2.8%減)で,そのうち毒劇法違反が1,752人(同1.7%増)で最も多く,次いで,覚せい剤取締法違反494人(同8.0%減),その他273人(同17.8%減)となっており,薬物事犯少年が圧倒的多数を占めている。 また,女子少年の非行では,性の逸脱行為が問題となるが,平成11年に性の逸脱行為で補導・保護された女子少年は,前年と比べて35人(0.8%)減の4,475人となっている(警察庁生活安全局の資料による。)。 |