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 昭和36年版 犯罪白書 第二編/第四章/四/3 

3 在院期間と仮退院期間

 仮退院になった者の平均在院期間をみると,医療少年院が一番長く,五〇〇日前後で,初等少年院と特別少年院とは四五〇日前後,一ばん短いのが中等少年院で四〇〇日あまりになっている(V-20表)。もっとも,どの種類の少年院にも,きわめて短期間の在院で仮退院になった者もあり,また,二年以上という長期の在院の後に仮退院になった者もある(V-21表)。在院期間が一年四カ月をこえる者は,医療では約三五%,特別で二九%,初等で約二五%であるが,中等では一六%にとどまっていて,それぞれの少年院の特色があらわれている。

V-20表 少年院仮退院者の平均在院日数(昭和32〜34年)

V-21表 仮退院者の少年院種類別・在院期間別人員と率(昭和34年)

 四種の少年院を引きくるめて全少年院についてみると,各年の仮退院者の平均在院日数は,昭和三二年三二三日,昭和三三年四三三日,昭和三四年四一三日で,昭和三四年の仮退院者の在院期間別の分布は,一〇カ月未満の者が六%強,一〇カ月以上一年四カ月未満が七二%強,一年四カ月以上が二一%強となっている。
 仮退院期間は,昭和三四年中にその期間の満了により保護観察を終了した全員についてみると,後掲VI-8表のように,三カ月以内一五・九%(一カ月以内六・二%),三カ月から六カ月までの者一五・五%,六カ月から一年までの者二三・四%,一年から二年までの者二三・二%,二年以上の者二一・九%となっている。