令和5年における窃盗の認知件数の手口別構成比は、1-1-2-2図のとおりである(手口別の認知件数については、CD-ROM参照)。
特殊詐欺(本節3項(4)参照)に関係する手口である払出盗(不正に取得し、又は不正に作成したキャッシュカード等を利用してATM(CDを含む。)から現金を窃取するもの)及び職権盗(公務員等の身分を詐称し、捜査、検査等を装い、隙をみて金品を窃取するもの)の認知件数は、近年増加傾向にあったところ、令和5年は、払出盗が8,263件(前年比2.4%増)と前年から増加したのに対し、職権盗が1,578件(同31.3%減)と大きく減少した(警察庁の統計による。)。
認知件数の推移(最近30年間)を態様別に見ると、1-1-2-3図<1>のとおりであり、手口別に見ると、1-1-2-3図<2>のとおりである。
令和5年は、自転車盗の認知件数が16万4,180件(前年比3万5,297件(27.4%)増)と、4年から2年連続で大きく増加した。また、万引きの認知件数も9万3,168件(同9,570件(11.4%)増)と、前年から増加した。
令和5年における窃盗の検挙件数の手口別構成比は、1-1-2-4図のとおりである(手口別の検挙件数については、CD-ROM参照)。
令和5年の窃盗の検挙率を態様・手口別で見ると、侵入窃盗(52.4%)、非侵入窃盗(45.8%)、乗り物盗(8.4%)の順であったところ、非侵入窃盗のうち万引きは67.3%であった(警察庁の統計による。)。