少年による「初発型非行」(万引き、オートバイ盗、自転車盗及び遺失物等横領)について、その検挙人員総数並びに少年による刑法犯及び特別法犯の検挙人員総数に占める比率の推移(最近30年間)を見ると、7-4-1-3図<1>のとおりであり、初発型非行検挙人員総数に占める各態様の検挙人員の比率(以下この項において「構成比」という。)の推移(最近30年間)を見ると、7-4-1-3図<2>のとおりである。
初発型非行の検挙人員総数は、平成10年(11万9,033人)に5年以降で最多を記録したが、11年以降は減少傾向にあるところ、その少年による刑法犯及び特別法犯の検挙人員総数に占める比率も低下傾向にあり、令和4年は平成10年と比較して大きく低下しており(同年比36.6pt低下)、近年、初発型非行を含む少年非行の態様が多様化している状況がうかがえる。
少年による初発型非行の検挙人員を態様別に見ると、万引き及び自転車盗の検挙人員は、いずれも平成10年(それぞれ5万944人、1万6,675人)が5年以降で最多、遺失物等横領は、15年(3万8,547人)が5年以降で最多であったのに対し、オートバイ盗は、同年(2万3,305人)が最多であった。構成比について、10年と令和4年を比較すると、平成10年では、万引き(42.8%)、遺失物等横領(27.9%)、オートバイ盗(15.3%)、自転車盗(14.0%)の順に高かったのに対し、令和4年では、万引き(49.4%)、自転車盗(24.5%)、遺失物等横領(16.9%)、オートバイ盗(9.1%)の順に高かった。