対象者の態度・価値観を見るため、「悪い者をやっつけるためならば、場合によっては腕力に訴えてもよい」、「自分のやりたいことをやりぬくためには、ルールを破るのも仕方がないことだ」及び「義理人情を大切にすべきだ」の項目について、「賛成」、「どちらとも言えない」及び「反対」の構成比を調査年別に見ると、8-4-5-8図のとおりである。いずれの項目についても「賛成」の構成比が低下傾向にあるが、特に「悪い者をやっつけるためならば、場合によっては腕力に訴えてもよい」の項目における「賛成」の構成比は、著しく低下し続け、今回の調査(31.3%)では、平成2年調査(60.6%)から半減した。
対象者の自己意識を見るため、「心のあたたまる思いが少ないという感じ」、「自分は意志が弱いという感じ」及び「世の中の人々は互いに助け合っているという感じ」の項目について、「ある」及び「ない」の構成比を調査年別に見ると、8-4-5-9図のとおりである。「心のあたたまる思いが少ないという感じ」及び「自分は意志が弱いという感じ」は、「ある」の構成比がいずれも一貫して低下したが、「世の中の人々は互いに助け合っているという感じ」は、「ある」の構成比が上昇傾向にあり、平成17年調査以降は60%台後半で推移している。
自分の生き方に対する満足度を調査年別に見ると、8-4-5-10図のとおりである。「満足」の構成比はおおむね35%前後で、「不満」の構成比はおおむね30%前後で推移しているが、「どちらとも言えない」の構成比が上昇傾向にあり、今回の調査で初めて三者の中で最も高くなり、37.0%であった。