対象者の態度・価値観を見るため、「悪い者をやっつけるためならば、場合によっては腕力に訴えてもよい」、「自分のやりたいことをやりぬくためには、ルールを破るのも仕方がないことだ」及び「義理人情を大切にすべきだ」の項目について、「賛成」(「賛成」及び「やや賛成」の合計。以下この章において同じ。)、「どちらとも言えない」及び「反対」(「やや反対」及び「反対」の合計。以下この章において同じ。)の構成比を年齢層別に見ると、8-4-2-8図のとおりである。「悪い者をやっつけるためならば、場合によっては腕力に訴えてもよい」の項目について「賛成」に該当する者の構成比は、対象者全体では22.0%であったが、若年層における構成比が高い傾向が見られ、年少少年(28.6%)が最も高かった。「自分のやりたいことをやりぬくためには、ルールを破るのも仕方がないことだ」の項目について「賛成」に該当する者の構成比は、対象者全体では9.9%であった。年齢層別では、20歳代の者(18.2%)が最も高く、次いで中間少年(11.0%)、50~64歳の者(9.8%)の順であった。「義理人情を大切にすべきだ」の項目について「賛成」に該当する者の構成比は、対象者全体では73.7%であり、30歳代の者(84.5%)が最も高く、中間少年(51.2%)が最も低かった。
対象者の自己意識を見るため、「心のあたたまる思いが少ないという感じ」、「自分は意志が弱いという感じ」及び「世の中の人々は互いに助け合っているという感じ」の項目について、「ある」(「よくある」及び「ときどきある」の合計。以下この章において同じ。)及び「ない」(「あまりない」及び「まったくない」の合計。以下この章において同じ。)の構成比を年齢層別に見ると、8-4-2-9図のとおりである。「心のあたたまる思いが少ないという感じ」の項目について「ある」に該当する者の構成比は、対象者全体では46.2%であったが、年齢層別では、若年層において低い傾向が見られ、中間少年(17.6%)が最も低く、65歳以上の者(72.0%)が最も高かった。「自分は意志が弱いという感じ」の項目について「ある」に該当する者の構成比は、対象者全体では71.6%であった。年齢層別では、40歳代の者(81.3%)が最も高く、年少少年(53.7%)が最も低かった。「世の中の人々は互いに助け合っているという感じ」の項目について「ある」に該当する者の構成比は、対象者全体では61.5%であった。年齢層別では、65歳以上の者(71.1%)が最も高く、30歳代の者(52.5%)が最も低かった。
自分の生き方に対する満足度を対象者の年齢層別に見ると、8-4-2-10図のとおりである。対象者全体では、「満足」の構成比が29.6%であった。年齢層別では、年長少年(50.6%)が最も高く、40歳代の者(17.1%)が最も低かった。「不満」の構成比は、30歳代の者(42.9%)が最も高く、次いで、50~64歳の者(37.3%)、40歳代の者(37.3%)の順であった。