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令和3年版 犯罪白書 第1編/第1章/第1節/1

1 認知件数と発生率

刑法犯の認知件数は,平成8年から毎年戦後最多を更新して,14年には285万4,061件にまで達したが,15年に減少に転じて以降,18年連続で減少しており,令和2年は61万4,231件(前年比13万4,328件(17.9%)減)と戦後最少を更新した。戦後最少は平成27年以降,毎年更新中である。同年から令和元年までの5年間における前年比の減少率は平均9.2%であったが,2年は前年より17.9%減少した。平成15年からの認知件数の減少は,刑法犯の7割近くを占める窃盗の認知件数が大幅に減少し続けた(本章第2節1項参照)ことに伴うものである。

刑法犯の発生率の動向は,認知件数の動向とほぼ同様である。平成8年(1,439.8)から毎年上昇し,14年には戦後最高の2,238.7を記録したが,15年から低下に転じ,25年からは毎年戦後最低を記録している(1-1-1-1図CD-ROM参照)。

令和2年における刑法犯の認知件数・発生率等を罪名別に見ると,1-1-1-2表のとおりであるが,窃盗の認知件数・発生率等の減少が著しい。

1-1-1-2表 刑法犯 認知件数・発生率・検挙件数・検挙人員・検挙率(罪名別)
1-1-1-2表 刑法犯 認知件数・発生率・検挙件数・検挙人員・検挙率(罪名別)
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令和2年における刑法犯の認知件数の罪名別構成比は,1-1-1-3図のとおりである。

1-1-1-3図 刑法犯 認知件数の罪名別構成比
1-1-1-3図 刑法犯 認知件数の罪名別構成比
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