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令和元年版 犯罪白書 第7編/第1章/第2節/5
5 再犯防止対策

平成20年12月,犯罪対策閣僚会議は,「犯罪に強い社会の実現のための行動計画」を引き継ぎ,継続的かつより根本的な犯罪対策を講じ,犯罪を更に減少させ,国民の治安に対する不安感を解消し,真の治安再生を実現することを目標として,「犯罪に強い社会の実現のための行動計画2008」を策定した。この中の重点課題の一つとして「犯罪者を生まない社会の構築」が掲げられ,その実現のための重要な柱の一つに「刑務所出所者等の再犯防止」が挙げられた。

平成24年7月には「再犯防止に向けた総合対策」が策定され,策定後10年間の取組における数値目標が掲げられるなどした。25年12月には,「「世界一安全な日本」創造戦略」が,26年12月には「宣言:犯罪に戻らない・戻さない~立ち直りをみんなで支える明るい社会へ~」が,28年7月には「薬物依存者・高齢犯罪者等の再犯防止緊急対策~立ち直りに向けた“息の長い”支援につなげるネットワーク構築~」が,それぞれ決定された。

これらを経て,平成28年12月,再犯の防止等の推進に関する法律が成立し,同月施行され,同法に基づき,29年12月,「再犯防止推進計画」が決定された(第5編第1章参照)。