平成元年・15年・30年における入所受刑者及び少年院入院者の人員のうち,精神障害を有すると診断された者の人員と入所受刑者及び少年院入院者の人員の総数に占める比率を精神障害の種別ごとに見ると,4-10-2-1表のとおりである(被収容者に対する福祉的支援について,成人は第3編第1章第4節3項(5),少年は同編第2章第4節3項(5)をそれぞれ参照)。入所受刑者及び少年院入院者の人員は,元年・15年と比べ,30年はいずれも減少しているが,精神障害を有すると診断された者の比率を見ると,元年は入所受刑者及び少年院入院者のいずれも3%台,15年は入所受刑者が6.1%,少年院入院者が4.8%であるのと比べ,30年は入所受刑者が15.0%,少年院入院者が22.6%となっており,上昇が著しい。特に少年院入院者における精神障害を有する者の比率を見ると,30年は元年より19.0pt上昇している。