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平成29年版 犯罪白書 第4編/第1章/第4節

第4節 裁判所における処理状況

平成28年に交通事件により通常第一審で懲役又は禁錮を言い渡された者について,これらの罪名ごとの科刑状況を見ると,4-1-4-1表のとおりである。危険運転致死傷(平成25年法律第86号による改正前の刑法208条の2に規定する罪並びに自動車運転死傷処罰法2条及び3条に規定する罪に限る。)のうち,致死事件については,言渡しを受けた38人のうち,全部執行猶予が付いた者は2人であり,実刑を言い渡された者のうち,24人の刑は5年を超えている。同致傷事件については,言渡しを受けた348人中実刑の者は34人(9.8%)であった。また,自動車運転過失致死傷及び過失運転致死傷(自動車運転死傷処罰法5条に規定する罪に限る。)では,言渡しを受けた4,175人中実刑の者は141人(3.4%)で,道交違反では,言渡しを受けた6,168人中実刑の者は983人(15.9%)であった。28年に一部執行猶予付判決の言渡しを受けた者は,道路交通法違反につき3人であり,危険運転致死傷,過失運転致死傷等についてはいなかった。

4-1-4-1表 交通事件 通常第一審における有罪人員(懲役・禁錮)の科刑状況
4-1-4-1表 交通事件 通常第一審における有罪人員(懲役・禁錮)の科刑状況
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