道交違反の取締件数は,告知事件(交通反則通告制度に基づき反則事件として告知された事件をいう。以下この項において同じ。)と送致事件(非反則事件として送致される事件をいう。以下この項において同じ。)を合わせた件数で,平成15年以降800万件台で推移していたところ,23年以降800万件を下回り,28年は675万7,569件(前年比31万6,018件(4.5%)減)であった。その内訳は,告知事件644万9,453件(前年比29万4,763件減),送致事件30万8,116件(前年比2万1,255件減)であった(警察庁交通局の統計による)。
平成28年における道交違反による告知事件及び送致事件について,違反態様別構成比を見ると,4-1-2-5図のとおりである。告知事件では,速度超過,一時停止違反,携帯電話使用等の構成比が,送致事件では,速度超過,酒気帯び・酒酔い,無免許運転の構成比が高い。
告知事件については,平成17年に816万5,633件まで増加したが,22年からは減少傾向にあり,28年は前記のとおり644万9,453件(前年比4.4%減)であった(警察庁交通局の統計による)。
送致事件の推移(最近20年間)を見ると,4-1-2-6図のとおりである。その件数は,平成11年まで毎年100万件を超えていたが,12年からは毎年減少し,28年は前記のとおり30万8,116件(前年比6.5%減)であった。違反態様別に見ると,無免許運転は10年以降,酒気帯び・酒酔いは12年以降,速度超過は14年以降,いずれも減少している。特に酒気帯び・酒酔いは,平成期で最多であった9年(34万3,593件)の10分の1以下になっている(CD-ROM参照)。