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平成29年版 犯罪白書 第1編/第1章/第1節/1

1 認知件数と発生率

刑法犯の認知件数は,平成8年から毎年戦後最多を記録し,14年には285万4,061件にまで達したが,15年に減少に転じて以降,14年連続で減少しており,28年は99万6,120件(前年比10万2,849件(9.4%)減)と,戦後初めて100万件を下回った。15年からの認知件数の減少は,刑法犯の7割以上を占める窃盗の認知件数が大幅に減少し続けた(本章第2節1項参照)ことに伴っている。

刑法犯の発生率の動向は,認知件数とほぼ同様である。平成8年(1,439.8)から毎年上昇し,14年には戦後最高の2,238.7を記録したが,15年から低下に転じ,25年からは毎年戦後最低を記録している(1-1-1-1図CD-ROM参照)。

平成28年における刑法犯の認知件数・発生率等を罪名別に見ると,1-1-1-2表のとおりである。

1-1-1-2表 刑法犯 認知件数・発生率・検挙件数・検挙人員・検挙率(罪名別)
1-1-1-2表 刑法犯 認知件数・発生率・検挙件数・検挙人員・検挙率(罪名別)
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平成28年における刑法犯の認知件数の罪名別構成比は,1-1-1-3図のとおりであり,窃盗が72.6%と最も高く,次いで,器物損壊(10.1%),詐欺(4.1%)の順であった。

1-1-1-3図 刑法犯 認知件数の罪名別構成比
1-1-1-3図 刑法犯 認知件数の罪名別構成比
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