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平成28年版 犯罪白書 第4編/第7章/第2節/2

2 矯正

4-7-2-2図は,高齢者の入所受刑者人員の推移(最近20年間)を入所度数別に見たものである。その人員は,総数及び女性共に最近20年間で大幅に増加しており,平成27年は,女性の人員が前年より減少したものの(前年比8.1%減),8年と比べると,総数で約4.5倍に,女性では約9.4倍となっている。入所受刑者総数に占める高齢者の比率(高齢者率)も上昇傾向にあり,特に女性の高齢者率は,その傾向が顕著であったが,27年は前年より1.3pt低下した。また,高齢者は,入所受刑者全体と比べて,再入者の割合(再入者率)が高く,27年の再入者率は69.6%であった(入所受刑者全体については,5-1-3-1図参照)。

4-7-2-2図 高齢者の入所受刑者人員(入所度数別)・高齢者率の推移(総数・女性別)
4-7-2-2図 高齢者の入所受刑者人員(入所度数別)・高齢者率の推移(総数・女性別)
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4-7-2-3図は,平成27年における高齢者の入所受刑者の罪名別構成比を男女別に見たものである。全高齢者では,窃盗の割合が最も高く,次いで,覚せい剤取締法違反,詐欺の順である。女性高齢者では,窃盗の割合が約8割と際立って高い(女性入所受刑者の罪名別人員の推移については,4-6-2-6図参照)。

なお,高齢受刑者に対する福祉的支援については,第2編第4章第2節5項及び第5編第2章第3節参照。

4-7-2-3図 高齢者の入所受刑者の罪名別構成比(男女別)
4-7-2-3図 高齢者の入所受刑者の罪名別構成比(男女別)
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