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平成28年版 犯罪白書 第1編/第1章/第2節/1

第2節 主な刑法犯
1 窃盗

窃盗は,認知件数において刑法犯の7割を超える(1-1-1-3図参照)。その認知件数,検挙件数及び検挙率の推移(過去30年間)を見ると,1-1-2-1図のとおりであり,平成7年から13年まで,認知件数の増加と検挙率の低下が続いていたが,14年から検挙率が上昇に転じ,15年から認知件数が減少に転じた。27年の認知件数は,戦後最少の80万7,560件(前年比8万9,699件(10.0%)減)であった(CD-ROM参照)。また,同年の検挙率は,前年より1.7pt上昇し,28.0%であった。

1-1-2-1図 窃盗 認知件数・検挙件数・検挙率の推移
1-1-2-1図 窃盗 認知件数・検挙件数・検挙率の推移
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平成27年における窃盗の認知件数の手口別構成比は,1-1-2-2図のとおりであり,非侵入窃盗が約半数を占めている。手口としては,自転車盗,万引き,車上ねらいの順に多い(手口別の認知件数については,CD-ROM参照)。

1-1-2-2図 窃盗 認知件数の手口別構成比
1-1-2-2図 窃盗 認知件数の手口別構成比
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侵入窃盗,乗り物盗及び非侵入窃盗の別に認知件数の推移(最近20年間)を見ると,1-1-2-3図<1>のとおりであり,各認知件数は,平成13年又は14年をピークに減少している。1-1-2-3図<2>は,認知件数の推移(最近20年間)を手口別で見たものであり,自動販売機ねらいは11年(認知件数約22万件,同年の窃盗総数に占める構成比11.6%)をピークに,自転車盗は13年(認知件数約52万件,同年の窃盗総数に占める構成比22.3%)をピークに,車上ねらいは14年(認知件数約44万件,同年の窃盗総数に占める構成比18.6%)をピークに,それぞれ大きく減少している。万引きは,16年(認知件数約16万件,同年の窃盗総数に占める構成比8.0%)以降,おおむね横ばいで推移していたが,近年減少傾向にある。

1-1-2-3図 窃盗 認知件数の推移(手口別)
1-1-2-3図 窃盗 認知件数の推移(手口別)
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平成27年における窃盗の検挙件数の手口別構成比は,1-1-2-4図のとおりであり,非侵入窃盗が68.3%を占めている。手口としては,万引き,空き巣,自転車盗の順に多い(手口別の検挙件数については,CD-ROM参照)。

1-1-2-4図 窃盗 検挙件数の手口別構成比
1-1-2-4図 窃盗 検挙件数の手口別構成比
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