初回の性非行・性犯罪時の年齢は,29歳以下の者が約4割,30〜39歳以下の者が約2割,40歳以上の者が約4割であり,犯行時の年齢を見ると50歳以上の者が約3分の1を占めている(6-4-3-4図<5>, 本編第4章第3節3項(1)エ参照)。 性犯罪前科のある者は1割強(同図<1>参照)であるが, 複数回の性犯罪前科のある者の多くは,小児わいせつ型に当てはまる前科を有している(6-4-5-8図参照)。 再犯者のうち,性犯罪再犯(刑法犯)ありの者の割合が他の類型と比べて高く,そのほとんどは,小児わいせつ型に当てはまる再犯である(本編第4章第4節2項(1)ウ参照)。 中学卒業の学歴を有する者は約半数であり,未婚の者も過半数である(6-4-3-3図<3>, 同図<4>参照)。
小児わいせつ型の者について,対象者と被害者との関係を見ると,1割強が親族であり,3割強が親族以外の面識のある者であった。親族以外の面識のある者との関係性について見ると,日頃から関わりのある者が多い。
小児わいせつ型には,中高年になってから性犯罪に及ぶ者や,複数回の刑事処分を受けているにもかかわらず小児を対象とした性犯罪を繰り返している者が一定数含まれている。