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平成27年版 犯罪白書 第6編/第5章/第2節/5

5 小児強姦型

初回の性非行・性犯罪時の年齢層は,29歳以下,30〜39歳,40歳以上の区分でそれぞれ3割前後である(6-4-3-4図<5>参照)。犯行時の年齢を見ると,19歳以下の者が1割弱である(本編第4章第3節3項(1)オ参照)。 性犯罪前科のある者の割合は1割強であり,性非行の保護処分歴のある者はいなかった(同図<1>同図<4>参照)。 中学卒業の者の割合は過半数である(6-4-3-3図<4>参照)。

小児強姦型の者について,対象者と被害者との関係を見ると,3割弱が親族であり,親族以外の面識のある者は4割弱であった。親族以外の面識のある者について,面識のきっかけの過半数はインターネットの出会い系サイト等によるものであった。

小児強姦型には,性犯罪前科のない者で,中高年になって,親族や面識のある被害者との関係性を利用して犯行に及ぶ者が一定数含まれている。