強姦,強制わいせつの少年鑑別所被収容者の人員の推移(最近30年間)を年齢層別に見ると,6-2-4-10図のとおりである。強姦の人員は,平成11年以降減少傾向にあり,26年は10年と比べると5分の1程度であるが,年長少年で減少幅が大きく,年少少年で減少幅が小さい。26年の強制わいせつの人員は,昭和60年と比べて,約2倍に増加し,特に年少少年で3.5倍に増加した。
平成26年に鑑別判定(少年鑑別所法施行前の呼称)を終了した強姦,強制わいせつの少年(観護措置に付された者に限り,同年に退所した者を計上している。)について,審判における決定等別構成比を見ると,6-2-4-11図のとおりである。強姦は,同年に鑑別判定を終了した少年の総数(3-2-3-6表参照)と比べて,少年院送致及び検察官送致の割合が相当高い。