ネットワーク利用犯罪(インターネットを利用した詐欺や児童ポルノに係る犯罪等のコンピュータ・ネットワークを利用した犯罪)の検挙件数(最近5年間)は,1-3-3-2表のとおりである。ネットワーク利用犯罪の検挙件数は,年々増加している。
罪名別に見ると,詐欺は,平成23年に大幅に減少し,24年は22年以前と同程度まで増加したが,25年は再び大幅に減少した。詐欺のうち,インターネット・オークションを利用した詐欺の占める比率は,23年までは4割台であったが,24年以降は1割台である(警察庁生活安全局の資料による。)。
性的な犯罪のうち,児童ポルノに係る犯罪の検挙件数は,年々増加し,平成25年は1,124件であり,21年の約2倍であった。わいせつ物頒布等の検挙件数は,24年までは増加傾向にあったが,25年は減少した。
なお,平成23年6月の刑法の一部改正(平成23年法律第74号。同年7月14日施行)により,わいせつ物頒布等の罪の処罰対象が拡充(わいせつな電磁的記録の電気通信の送信による頒布行為等の処罰)された。