窃盗は,認知件数において一般刑法犯の大半を占める(平成25年は74.6%)。その認知件数,検挙件数及び検挙率の推移(過去30年間)を見ると,1-1-2-1図のとおりであり,平成7年から13年まで,認知件数の増加と検挙率の低下が続いていたが,14年から検挙率が上昇に転じ,15年から認知件数が減少に転じた。25年の認知件数は98万1,233件(前年比7万8,027件(7.4%)減)であり,昭和49年以降初めて100万件を下回った(CD-ROM参照)。また,平成25年の検挙率は,前年より1.1pt低下し,26.0%であったが,戦後最低であった13年と比べて10.3pt高い。
平成25年における窃盗の認知件数の手口別構成比は,1-1-2-2図のとおりであり,非侵入窃盗が約半数を占めている。手口としては,自転車盗,万引き,車上ねらいの順に多い(手口別の認知件数については,CD-ROM参照)。
侵入窃盗,乗り物盗及び非侵入窃盗の別に認知件数の推移(最近20年間)を見ると,1-1-2-3図<1>のとおりであり,いずれも,認知件数は,平成13,14年をピークに減少している。1-1-2-3図<2>は,認知件数の推移(最近20年間)を手口別で見たものであり,自動販売機ねらいは11年(認知件数約22万件,窃盗総数に占める構成比11.6%)をピークに,車上ねらいは14年(認知件数約44万件,窃盗総数に占める構成比18.6%)をピークに,それぞれ大きく減少している。万引きは,16年まで増加傾向にあり,その後はおおむね横ばいで推移し,22年から減少している。