窃盗は,認知件数において一般刑法犯の大半を占める(平成24年は75.3%)。その認知件数,検挙件数及び検挙率の推移(過去30年間)を見ると,1-1-2-1図のとおりであり,平成7年から13年まで,認知件数の増加と検挙率の低下が続いていたが,14年から検挙率が上昇に転じ,15年から認知件数が減少に転じた。24年の認知件数は認知件数増加前の5年を下回った。また,24年の検挙率は,27.5%であり,戦後最低であった13年と比べて11.8pt高い。
平成24年における認知件数の手口別構成比は,1-1-2-2図のとおりであり,種類別としては,非侵入窃盗が半数以上を占めている。手口としては,自転車盗,万引き,車上ねらいの順に多い(手口別の認知件数については,CD-ROM参照)。
侵入窃盗,乗り物盗及び非侵入窃盗の別に認知件数の推移(最近20年間)を見ると,1-1-2-3図<1>のとおりであり,いずれも,認知件数は,平成13,14年前後をピークに減少している。1-1-2-3図<2>は,認知件数の推移(最近20年間)を手口別で見たものであり,自動販売機ねらいは11年(認知件数約22万件,窃盗総数に占める構成比11.6%)をピークに,車上ねらいは14年(認知件数約44万件,窃盗総数に占める構成比18.6%)をピークに,それぞれ大きく減少している一方,万引きは,16年まで増加傾向にあり,その後はおおむね横ばいで推移している。