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第3節 矯正
1 再入の受刑者

4-6-3-1図は,入所受刑者について,初入者(刑事施設の入所度数が1度の者)・再入者(刑事施設の入所度数が2度以上の者)別の人員及び再入者率(入所受刑者人員に占める再入者の人員の比率)の推移(最近20年間)を見たものである。再入者の人員は,平成11年から毎年増加した後,19年からはほぼ横ばい状態にあり,22年は1万5,205人であった。再入者率は,16年から毎年上昇し続け,22年は56.2%であった。


4-6-3-1図 入所受刑者人員(初入・再入別)・再入者率の推移(総数・女子別)
4-6-3-1図 入所受刑者人員(初入・再入別)・再入者率の推移(総数・女子別)

女子について見ると,再入者の人員は,平成12年以降,増加傾向にあり,22年は857人であった。再入者率は,男子と比べて低いが,17年からは毎年上昇し続けている。

4-6-3-2図は,平成22年における入所受刑者の入所度数別の構成比を見たものである。入所受刑者全体では入所度数が2度以上の者が半数以上を占めるとともに,5度以上の者も2割近くに達している。女子では,入所度数が1度の者が6割以上を占めるとともに,5度以上の者は6.9%と,入所受刑者全体に比べて低くなっている(22年における入所受刑者の罪名及び入所度数別の人員については,CD-ROM資料2-8参照)。


4-6-3-2図 入所受刑者の入所度数別構成比(総数・女子別)
4-6-3-2図 入所受刑者の入所度数別構成比(総数・女子別)