4-6-3-3図は,平成13年及び18年の出所受刑者について,出所年を含む5年又は10年の間,各年の年末までに再入所した者の累積人員の比率(以下この項において「累積再入率」という。)を出所事由別(満期釈放又は仮釈放の別)に見たものであり,4-6-3-4図は,これを入所度数別に見たものである。出所事由別に比較すると,満期釈放者は,仮釈放者よりも累積再入率は相当高い。13年の出所受刑者について見ると,10年内の累積再入率は,満期釈放者では63.3%,仮釈放者では42.8%であるが,5年内に再入所した者は,それぞれ,10年内に再入所した者の89.2%,81.9%を占めている。入所度数別に比較すると,入所度数が多いほど累積再入率は高く,特に入所度数が1度の者と2度の者の差は顕著であり,2度以上の者は,ほぼ半数を超える者が5年内に再入所し,入所度数を重ねるに従って,改善更生の困難さが増していくことがうかがわれる。