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 平成20年版 犯罪白書 第7編/第2章/第5節/1 

第5節 保護観察

1 高齢犯罪者の量的変化

 保護観察対象者全体に占める高齢犯罪者の量的変化について,高齢犯罪者が全体に占める比率(高齢者比)の20年間の変化を見ると,漸増傾向にあり,実人員でも,仮釈放者は約5.3倍に,保護観察付執行猶予者も約4.4倍に,それぞれ増加した(7-2-5-1図)。この期間の高齢者人口の変化は,昭和63年を100とすると,平成19年には199.2と約2倍であることから(7-1-13図参照),高齢者人口の増加率よりも,高齢の仮釈放者及び保護観察付執行猶予者の増加率の方が格段に高い。

7-2-5-1図 保護観察対象者新規受理人員の年齢層別構成比の推移

 これを,男女別に見ると(入手可能な男女別資料は,平成2年以降に限る。),実人員は少ないものの,仮釈放者及び保護観察付執行猶予者ともに,女性の増加率が,男性よりもかなり高い(7-2-5-2図)。年齢層別では,おおむね平成16年以降,70歳以上の者の比率が増加しており,特に女性の場合の増加が顕著である。

7-2-5-2図 高齢保護観察対象者新規受理人員の推移