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3 罪名別動向 平成19年における年齢層別少年一般刑法犯検挙人員(触法少年の補導人員を含む。)の罪名別構成比は,4-1-1-9図のとおりである(CD-ROM資料4-3,4-4及び4-5参照)。 年齢層が高くなるほど窃盗の比率が低くなっている。 なお,窃盗の手口を見ると,いずれの年齢層においても,万引きが最も高い比率を占めている。また,横領の大部分は,道路上及び駐車(輪)場における自転車等の遺失物等横領である。 4-1-1-9図 年齢層別少年一般刑法犯検挙人員の罪名別構成比 (2)罪名別・男女別少年比平成19年における少年一般刑法犯の罪名別・男女別検挙人員(触法少年の補導人員を含む。)及び少年比は,4-1-1-10表のとおりである。 4-1-1-10表 少年一般刑法犯の罪名別・男女別検挙人員・少年比 少年比の高い罪名は,住居侵入,恐喝,窃盗,横領及び器物損壊であり,少年の中で女子比の高い罪名は,詐欺及び窃盗であった。(3)殺人・強盗 殺人及び強盗の年齢層別少年検挙人員(触法少年の補導人員を含む。)の推移(昭和29年以降)は,4-1-1-11図のとおりである。 殺人は,近年は,おおむね,年長少年及び中間少年が20〜30人台,年少少年が10人台,触法少年が10人未満で推移しており,平成19年は,年長少年から順に,31人(前年比8人増),23人(同8人減),8人(同7人減),3人(同1人減)であった。総数で見ると,昭和40年前後までは300〜400人台で増減を繰り返していたが,40年代に入って急減し,50年代以降はおおむね50〜110人台で推移しており,平成19年は65人となっている。 強盗は,触法少年を除く全年齢層において,平成5年前後から急増したが,16年に急減した後,減少傾向が続き,19年は,年長少年が257人(前年比67人減),中間少年が326人(同80人減),年少少年が174人(同12人増)であった。触法少年は,昭和62年以降おおむね10〜30人台で推移し,平成19年は28人(同8人増)であった。総数で見ると,元年以降増加傾向を示し,15年には1,800人に達したが,16年から4年連続して減少し,19年は785人であった。強盗の多くは,路上強盗であった(警察庁生活安全局の資料による。)。 4-1-1-11図 殺人・強盗の年齢層別少年検挙人員の推移 |