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 平成20年版 犯罪白書 第3編/第1章/第3節/3 

3 矯正

 平成19年における外国人新受刑者は,1,887人(前年比8.5%減)であった(矯正統計年報による。)。
 外国人受刑者で日本人と異なる処遇を必要とするものは,F指標受刑者として集団編成され,その文化及び生活習慣等に応じた処遇が行われる。
 F指標新受刑者数の推移(最近10年間)は,3-1-3-6図のとおりである。
 F指標新受刑者は,平成10年以降急増していたが,17年から3年連続で減少した。

3-1-3-6図 F指標新受刑者数の推移

 平成19年におけるF指標新受刑者の国籍等別人員は,中国(台湾を含む。)382人,ブラジル114人,イラン102人,韓国・朝鮮99人,ベトナム88人の順であった(CD-ROM資料3-4参照)。
 平成19年のF指標新受刑者の罪名別人員は,窃盗が359人(32.8%)と最も多く,次いで,入管法違反224人(20.5%),覚せい剤取締法違反156人(14.2%),強盗74人(6.8%),文書等偽造44人(4.0%),傷害・暴行38人(3.5%),麻薬取締法違反30人(2.7%),道路交通法違反25人(2.3%),住居侵入16人(1.5%),殺人16人(1.5%),自動車運転過失致死傷・業過14人(1.3%),詐欺11人(1.0%)の順であった(矯正統計年報による。)。
 平成19年12月31日現在のF指標受刑者数は,3,619人(男子3,293人,女子326人)であり,前年同日現在より50人(1.4%)減少している(矯正統計年報による。)。