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 平成20年版 犯罪白書 第2編/第4章/第1節/4 

4 新受刑者の特徴

(1)年齢
 平成19年における新受刑者の男女別の年齢層別構成比は,2-4-1-5図のとおりである。男女ともに,30〜39歳の比率が最も高い。

2-4-1-5図 新受刑者の男女別・年齢層別構成比

(2)罪名
 平成19年における新受刑者の罪名別構成比を,男女別に高いものから見ると,男子では,窃盗が31.5%と最も高く,次いで,覚せい剤取締法違反(19.0%),詐欺(7.6%),道路交通法違反(6.2%),傷害(5.8%)の順であり,女子では,覚せい剤取締法違反が34.0%と最も高く,次いで,窃盗(33.5%),詐欺(7.3%),入管法違反(3.5%),殺人(3.4%)の順であった(CD-ROM資料2-6参照)。
 男子では,窃盗,次いで,覚せい剤取締法違反という順位は,平成10年以降変わらない。
 女子では,昭和53年以降,覚せい剤取締法違反が第1位を占めている。
(3)刑の種類と刑期
 平成19年における新受刑者の刑の種類を見ると,懲役3万226人(99.3%),禁錮206人(0.7%),拘留9人であった。
 懲役の新受刑者の刑期別構成比(最近5年間)は,2-4-1-6図のとおりである(年末在所懲役受刑者の刑期別収容人員の推移については,CD-ROM資料2-10参照)。

2-4-1-6図 懲役新受刑者の刑期別構成比の推移

(4)前歴
 平成19年における新受刑者に占める初入者(入所度数が1度の者をいう。)の比率は,48.8%であった(新受刑者の罪名別入所度数については,CD-ROM資料2-8参照)。
 平成19年における新受刑者中の初入者1万4,863人(男子1万3,379人,女子1,484人)の執行猶予歴及び保護処分歴は,2-4-1-7図のとおりである。

2-4-1-7図 初入新受刑者の執行猶予・保護処分歴