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3 上訴審 平成19年における高等裁判所の控訴審としての罪名別終局処理人員は,2-3-1-6表のとおりである。 控訴棄却が5,603人(66.5%)と最も多く,次いで,取下げ1,595人(18.9%),破棄自判1,176人(14.0%)の順であった。 高等裁判所における破棄理由を見ると,破棄人員総数1,188人中,判決後の情状によるものが710人と最も多く,次いで,量刑不当(276人),事実誤認(115人)の順であった。破棄自判の結果,第一審の裁判が覆って無罪となった者は,17人であった(司法統計年報による。)。 平成19年において,検察官が第一審の無罪判決を不服として控訴した48人の被告人のうち29人については,第一審判決が覆されて有罪となっている(検察統計年報による。)。 平成19年に言い渡された控訴審判決に対する上告率(控訴棄却の決定,公訴棄却の決定及び取下げを除く終局処理人員に占める,上告人員の比率をいう。)は37.1%であり,第一審の終局裁判に対する上訴率よりも高かった(司法統計年報による。)。 平成19年における最高裁判所の上告事件の終局処理人員は,2,542人(第一審が高等裁判所であるものを含む。)であり,その内訳は,上告棄却2,016人(79.3%),取下げ518人(20.4%),公訴棄却5人,破棄差戻し3人であり,破棄自判はなかった(司法統計年報による。)。 2-3-1-6表 控訴審罪名別終局処理人員 |