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 平成19年版 犯罪白書 第7編/第3章/第5節/2 

2 罪名別仮釈放取消率

 7-3-5-2図は,仮釈放者の保護観察終了時の統計資料を対象として,平成8年から17年までにおける仮釈放取消率を罪名別に見たものである(なお,18年における仮釈放取消率については,第2編第5章第2節4参照)。

7-3-5-2図 罪名別仮釈放取消率

 仮釈放取消率は,犯罪全体で見ると6.8%であり,仮釈放者の大部分は,社会内で無事に刑期を終えている。取消率が相対的に低いのは,仮釈放期間の短い暴行や傷害であるが,同期間の長い殺人や強姦の取消率もこれらに続いて相対的に低い。一方,窃盗,詐欺といった財産犯の仮釈放取消率は,犯罪全体と比べて高く,特に窃盗は11.3%と群を抜いて高い。