前の項目   次の項目        目次   図表目次   年版選択
 平成19年版 犯罪白書 第5編/第1章/第3節 

第3節 財産上の被害

 財産犯(強盗,恐喝,窃盗,詐欺,横領及び遺失物等横領をいう。以下,本節において同じ。)の認知件数及び被害額(被害者が法人その他の団体である場合を含む。)(最近10年間)は,5-1-3-1表のとおりである。
 10年間の推移を見ると,財産犯の認知件数及び被害総額は,平成14年まで増加傾向にあったが,15年以降減少している。18年の被害額を罪名別に見ると,窃盗によるものが被害総額全体の67.8%を占め,次いで,詐欺によるものが24.9%,横領によるものが5.3%であった。現金被害額を見ると,16年に詐欺によるものが急増し,18年は現金被害総額の51.5%を占めている。

5-1-3-1表 財産犯の認知件数・被害額

 平成18年における窃盗による現金被害を種類別に見ると,侵入盗によるものが約198億9,000万円,非侵入盗によるものが約178億6,000万円,乗り物盗によるものが約2億4,000万円であった(警察庁の統計による。)。