前の項目 次の項目 目次 図表目次 年版選択 | |
|
1 概況 (1) 銃器発砲事件の発生状況 銃器(けん銃,小銃,機関銃,砲,猟銃その他金属性弾丸を発射する機能を有する装薬銃砲及び空気銃をいう。以下同じ。)発砲事件の件数及びこれによる死亡者数(最近5年間)は,1-3-6-1図のとおりである。
平成16年の発砲事件数は,104件(前年比35件(25.2%)減)であり,死亡者数は,17人(前年比18人(51.4%)減)であった。死亡者17人のうち,暴力団構成員等(暴力団構成員及び準構成員をいう。以下,本節において同じ。)が12人,それ以外の者が5人であり,いずれも前年より半減している。 1-3-6-1図 銃器発砲事件数・死亡者数の推移 (2) 銃器使用犯罪の検挙状況 銃器使用犯罪の検挙件数(最近5年間)は,1-3-6-2図のとおりである。
平成16年における銃器使用犯罪の検挙件数は,102件(前年比11件(9.7%)減)であり,このうち61件(59.8%)が暴力団構成員等によるものであった。また,使用された銃器は,けん銃が77件で,全体の75.5%を占めている。 1-3-6-2図 銃器使用犯罪検挙件数の推移 (3) けん銃の押収状況 けん銃押収丁数(最近5年間)は,1-3-6-3図のとおりである。
1-3-6-3図 けん銃押収丁数の推移 平成16年の押収丁数総数は,601丁(前年比184丁(23.4%)減)であり,このうち527丁(87.7%)が真正けん銃であった。近年急増していたインターネットで取引されたけん銃の押収丁数が15年に比較して大幅に減少しており(本章第5節1参照),これが押収丁数を全体として減少させていると思われる。平成16年に押収された真正けん銃527丁を製造国別に見ると,米国が160丁と最も多く,次いで,日本(56丁),ロシア(53丁),フィリピン(35丁),ドイツ(28丁),ベルギー(26丁),中国(22丁),イタリア(19丁),スペイン(8丁)の順であった(警察庁刑事局の資料による。)。 |