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 平成14年版 犯罪白書 第1編/第2章/第1節/2 

2 暴力団犯罪の動向

 昭和44年以降における交通関係業過及び道交違反等交通関係法令違反を除く暴力団構成員等の検挙人員の推移を見ると,1-2-1-3図のとおりである。平成元年に前年の4万401人から3万5,972人に減少して以来,3万人台で推移しており,13年は,前年より137人(0.4%)減少し,3万917人となっている。そのうち,暴力団構成員の検挙人員は9,893人で,前年と比べ296人(2.9%)減少している。

1-2-1-3図 暴力団構成員等の検挙人員の推移

 平成13年における暴力団構成員等の検挙人員を刑法犯,特別法犯別に見ると,刑法犯は1万9,650人(前年比18人減),特別法犯は1万1,267人(同119人減)となっている。さらに,暴力団構成員等の検挙人員における罪名別構成比を見ると,覚せい剤取締法違反が23.6%(7,298人)と最も高く,以下,傷害15.6%(4,838人),恐喝9.9%(3,070人),窃盗8.9%(2,757人)の順となっている(警察庁の統計による。)。
 1-2-1-4表は,平成13年における刑法犯及び特別法犯検挙人員に占める暴力団構成員等の人員を,主要罪名別に見たものである(第5編第2章第4節参照)。

1-2-1-4表 主要罪名別検挙人員に占める暴力団構成員等の人員