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1 教科教育 少年院収容者に対する教科教育は,義務教育未修了者と義務教育修了者とに分け,それぞれ異なった計画のもとに実施されている。
すなわち,義務教育未修了者に対しては,義務教育修了の資格を得させることを主眼とし,義務教育修了者に対しては,社会生活に必要な知識,技能の補修教育を施すことを主眼としている。 矯正統計年報によれば,昭和三六年の少年院新収容者のうち,義務教育未修了のものは,小学校未修了者一八七人,小学校卒業者一三〇人,また中学校中退・在学が一,八八七人,計二,二〇四人であって,この数は新収容者の約二六%にあたるが,これらに対しては,次に述べるように,すベで義務教育の課程を授けている。すなわち,同年に教科学級に編入された人員とその学級数をみると,III-46表のとおり,中学校課程の学級数およびその編入人員が最も多く,また一学級あたりの平均人員は約一九人,その学級数は一六〇である。ちなみに教職員免許を取得している職員の数は四八六人(昭和三七・三・三一現在)である。 III-46表 教科学級編入人員と学級数(昭和35,36年) |