III-110図は,昭和37年以降における試験観察終了人員及び終局処理人員に対する試験観察終了人員の比率(以下,本章において「試験観察比」という。)の推移を,一般保護事件,道路交通保護事件別に見たものである。

III-110図　試験観察終了人員及び試験観察比(昭和37年〜平成8年)

　一般保護事件の試験観察終了人員は,昭和30年代から40年代前半にかけて増加し,40年代半ばから50年代初頭までの間は2万人を超え,試験観察比も10%台を示したが,53年以降は減少・低下し,平成8年は約1万人及び約6%となっている。
道路交通保護事件の試験観察終了人員は,昭和30年代後半から増加傾向を示し,47年から51年までの間は6万人を超え,試験観察比が30%に達する年次も認められたが,交通短期保護観察が導入された52年以降は減少・低下傾向を示し,平成8年には,約6000人,約6%となっている。