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1 人員・年齢層等 (1) 人員・年齢層 最近10年間に,全国の少年鑑別所に収容されて資質鑑別を終了した少年(以下「鑑別所収容少年」という。)は,合計15万3602人(うち,男子13万2154人,女子2万1448人)であるが,これを年齢層別に見ると,男子は年長少年(46.1%),中間少年(40.0%),年少少年(13.9%)の順,女子は中間少年(41.1%),年少少年(31.4%),年長少年(27.6%)の順となっている(年少少年には14歳未満の者を,また,年長少年には20歳以上の者をそれぞれ含む。以下,本章において同じ。)。さらに,男女別に非行名を見ると,男子は窃盗(35.2%)が最も多く,以下,道路交通法違反(14.2%),傷害(12.6%),恐喝(7.1%),毒劇法違反(6.6%)の順,女子は虞犯(36.0%)が最も多く,以下,覚せい剤取締法違反(18.6%),窃盗(13.3%),毒劇法違反(12.5%),傷害(7.9%)の順となっている。
III-66図は,年齢層別構成比の推移を男女別に見たものである。 III-66図 鑑別所収容少年の年齢層別構成比の推移(昭和63年〜平成9年) (2) 入所回数 III-67図は,入所回数別構成比の推移を男女別に見たものである。
III-67図 鑑別所収容少年の入所回数別構成比の推移(昭和63年〜平成9年) 入所回数が初回の者の比率は,男子ではおおむね60%台から70%台,女子ではおおむね70%台から80%台で推移しているが,男女共に緩やかな上昇を示し,一方,2回以上の者の比率が低下している。(3) 職業等 最近10年間を累計して鑑別所収容少年の非行時の職業等を見ると,男子では有職(45.1%)が最も多く,次いで,無職(38.7%),学生・生徒(15.9%)の順,女子では無職(51.5%)が最も多く,次いで,学生・生徒(29.1%),有職(19.0%)の順となっており,学生・生徒の比率は,女子の方が高い。10年間の推移については,男女共に顕著な変動は見られない。
(4) 教育程度 昭和63年と平成9年について,鑑別所収容少年の教育程度を男女別に見ると,昭和63年は,男子では中学卒業(51.0%)が最も多く、次いで,高校中退(27.8%),中学在学(10.6%)の順,女子では中学卒業(39.2%)が最も多く,次いで,中学在学(28.9%),高校中退(24.6%)の順となっていたが、平成9年は,男子では高校中退(35.2%)が最も多く,次いで,中学卒業(34.9%),高校在学(13.3%)の順,女子では高校中退(32.2%)が最も多く,次いで,中学卒業(30.2%),中学在学(17.6%)の順となっている。男女共に,中学在学の比率が低下する一方で,高校在学及び高校中退の比率が上昇している。
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