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 平成10年版 犯罪白書 第1編/第2章/第2節/2 

2 暴力団犯罪の検挙状況

 昭和43年以降における交通関係業過及び道交違反等交通関係法令違反を除く暴力団勢力検挙人員の推移を見ると,1-32図のとおりである。

I-32図 暴力団勢力検挙人員の推移(昭和43年〜平成9年)

 平成9年における暴力団勢力の検挙人員は,前年より1161人(3.5%)減少し,3万2109人となっている。そのうち,暴力団構成員の検挙人員は1万746人で,前年と比べ1062人(9.0%)減少している。
 I-33図は,平成9年における刑法犯検挙人員に占める暴力団勢力の人員を,I-34図は,同年における特別法犯送致人員に占める暴力団勢力の人員を,それぞれ主要罪名別に見たものである。

I-33図 刑法犯主要罪名別検挙人員に占める暴力団勢力の人員(平成9年)

I-34図 特別法犯主要罪名別送致人員に占める暴力団勢力の人員(平成9年)

 平成9年における暴力団勢力の検挙・送致人員を剰法犯,特別法犯別に見ると,刑法犯は1万8540人(前年より239人減),特別法犯は1万3569人(同922人減)となっている。さらに,その罪名尉構成比を見ると,覚せい剤取締法違反(24.3%)が最も高く,以下,傷害(14.3%),恐喝(8.2%),窃盗(7.7%)の順となっている。