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3 受刑者の人出所事由別人員の推移 昭和21年以降平成8年までの受刑者の入出所事由別人員を見ると,入所事由別では,新入所が総数の9割以上を占めている。また,仮釈放取消しによる復所の復所人員総数に占める割合は,68.2%に達した2年まではおおむね上昇傾向にあったが,3年以降は低下しており,8年には52.9%となっている。(巻末資料II-21参照)
一方,出所事由別では,終戦直後の昭和23年から24年にかけての過剰収容期には仮釈放率(満期釈放者と仮釈放者との合計に対する仮釈放者の比率をいう。)が80%近くに及んでいたが,その後,この比率は徐々に低下し,57年には50.8%と戦後最低を記録した。しかし,59年に仮出獄の適正かつ積極的な運用に関する方針が出されて以降は55%を超えて推移している(巻末資料II-22及び本編第6章第2節参照)。 |