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 平成 9年版 犯罪白書 第2編/第5章/第2節/2 

2 行刑施設一日平均収容人員の推移

 II-32図は,昭和21年以降における行刑施設全体の一日平均収容人員の推移を見たものである(巻末資料II-20参照)

II-32図 行刑施設の一日平均収容人員の推移

 一日平均収容人員は,戦後の犯罪発生件数の飛躍的増大により昭和25年には10万3,170人(うち,受刑者8万5,254人)となったが,その後は多少の起伏を示しながら減少し,50年には4万5,690人とそれまでの最低を記録した。しかし,翌51年からは漸増傾向に転じ,61年に5万5,348人に達した後,再び減少傾向を示し,平成4年に4万4,876人と戦後最低を記録したものの,その後再び漸増傾向を見せた。8年には4万8,395人となり,このうち,受刑者の一日平均収容人員は3万9,522人(全収容人員の81.7%)で,未決拘禁者は8,638人(被告人8,503人,被疑者135人)となっている。
 なお,平成8年12月31日現在における行刑施設の収容定員は6万4,770人(うち,既決拘禁者は4万8,577人),収容人員は4万9,414人(うち,既決拘禁者は4万515人)であり,収容率(収容定員に対する収容人員の比率)は,全体で76.3%(既決拘禁者で83.4%)となっている(法務省矯正局の資料による。)。