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 平成 5年版 犯罪白書 第3編/第4章/第1節/1 

第4章 精神障害者の犯罪

第1節 精神障害のある犯罪者の取扱い

1 刑法による取扱い

 精神の障害によって,自己の行為の是非善悪を弁別する能力を欠くか,又はその能力はあるがこれに従って行動する能力がない者は,心神喪失者として,刑罰を受けることがなく,また,このような弁別能力又は弁別に従って行動する能力の著しく低い者は,心神耗弱者として,刑が減軽される(刑法39条)。