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1 少年刑法犯 III-1表は,最近5年間における交通関係業過を除く少年刑法犯検挙人員の推移を年齢層別に区分して,その実数及び人口比を示したものである。昭和63年の検挙人員は23万1,210人で,前年に比べて3,232人(1.4%)増加し,人口比及び少年比も上昇して,それぞれ12.1, 53.0%となっている。各年齢層別の少年刑法犯検挙人員については,前年に比べて,触法少年及び年長少年はわずかに減少し,年少少年及び中間少年は,それぞれ3,231人(3.4%),3,184人(4,7%)の増加となっている(IV-44図参照)。罪名別構成比を見ると,III-1図のとおりで,窃盗が76.0%(17万5,734人)と圧倒的多数を占め,次いで,横領の10.6%(2万4,616人),傷害の4.4%(1万154人)などの順となっている。横領の99.9%は占有離脱物横領で,その大部分は放置自転車の乗り逃げである。III-2表は,昭和63年における交通関係業過を除く少年刑法犯検挙人員を,年齢層別,罪名別に示したものである。各年齢層において,窃盗の検挙人員が多数を占めているが,特に,年少少年のそれが目立っている。また,傷害,恐喝,暴行などの粗暴な犯罪も,依然として年少少年において多いのが特徴的である。
III-1表 交通関係業過を除く少年刑法犯の年齢層別検挙人員及び人口比(昭和59年〜63年) III-1図 交通関係業過を除く少年刑法犯検挙人員の罪名別構成比(昭和63年) III-2表 交通関係業過を除く少年刑法犯の年齢層・罪名別検挙人員(昭和63年) |